原爆投下と戦争犯罪
2020.08.14
今日の授業は、原爆投下を教科書はどのように教えているです。今回は、特別に自由社の現行教科書ではなく、検定不合格になった自由社の歴史教科書と、学び舎とを比較していきます。

自由社は、244ページで「沖縄戦・原爆投下・ソ連の侵攻」の小見出しで説明しています。そしてさらに250ページと251ページのコラムで「考えてみよう!原子爆弾はいかなる被害をもたらしたか」の見出しで、説明しています。また、原爆が日本に初めから落とされることになっていたハイドパーク秘密協定と原爆投下を非人道的で戦時国際法違反と批判したフーバー大統領回顧録を載せています。要約しますとおよそ次のように書かれています。
昭和20年8月6日、アメリカは、人類史上最初の原子爆弾を広島に落としました。9日には、長崎にも落とした。二つの都市の市民の死者は、21万人以上となりました。広島市に落とされた原爆は、直径1kmの範囲内では、摂氏3000度の高熱といわれています。ほとんどの人は一瞬で蒸発してしまいます。次にくるのは、衝撃波です。家屋は破壊され、人はなぎ倒されます。放射線を大量に浴びた人は長期間苦しみました。

明るみに出たハイドパーク協定。
1944年9月18日、ルーズベルト大統領とチャーチル英首相はニューヨークハイドパークで会談し、非人道的な原爆を日本に落とす秘密協定を結んでいたことが明らかとなりました。(1972年、アメリカ秘密公文書公開資料による。)、

フーバー大統領回想録、
広島も長崎も軍事基地ではなく、主に一般の市民が生活している都市である。両市30万人以上の市民を殺した行為は非人道的で、戦時国際法違反である。アメリカの政治の、大道からの逸脱は、トルーマンが、日本人に原子爆弾を落とすという、非道徳的な命令を下したことだ。これはアメリカの、すべての歴史の中で他に比較するもののない残忍な行為であった。


詳しくは:
Youtube動画、原爆投下と戦争犯罪

民主党のF・Dルーズベルトの二人です。そしてもう一度いいますが、共和党のフーバー元大統領は、非人道的で、戦時国際法違反と批判したのです。アメリカの大統領は、戦前がフーバー大統領、次がF・Dルーズベルトでしたが、戦争中に亡くなります。後を継いで原爆投下を了承したのがトルーマン大統領です。
では学び舎は、広島、長崎の原爆投下についてどのように記述しているでしょう。学び舎は、250ページと251ページで、「にんげんをかえせー原爆投下―」の見出しで原爆のすさまじさ、悲惨さを記述し、側注でアメリカが原爆を投下した理由を記述しています。そこでは、
「アメリカは、原爆を投下して、自国だけの力によって、日本を降伏させたことにしたいと、考えるようになっていた」だから原爆を投下したのだと言っています。
さて自由社は、アメリカの秘密文書公開により明らかとなった、チャーチルとFルーズベルトの戦争中の密約を記述しています。自由社の記述と学び舎の記述どちらがよい教科書か、みなさんご自身で判断してください。原爆について、日本人は、「過ちは二度と繰り返しません」といい、アメリカ人のフーバー元大統領は、非人道的で、戦時国際法違反と言っています。
なぜ日本人は、原爆や戦争の残酷さ、悲惨さを嘆き、一方で平和を説き、二度と戦争はしませんというのでしょう。フーバー大統領のように原爆投下は、非人道的行為で、戦時国際法違反であるといわないのでしょうか。私たちは、この謎を明らかにするときが来ているのではないでしょうか。
中国の核弾頭搭載のミサイルが日本を標的にしていることはすでに周知の事実です。さらに近年北朝鮮が、核の小型化に成功したという説もあります。最後に自由社245ページ側注に、聖断
つまりポツダム宣言受諾のときの昭和天皇の発言という見出しがあります。途中をよみます。「一人でも多くの国民に生き残ってもらって、その人たちに将来ふたたび立ち上がってもらう以外にこの日本を子孫に伝える方法はないと思う。・・私はどうなってもかまわない。私はこういう風に考えて戦争を即時終結することを決心したのである。」
私達は、いやでも情報戦争や歴史戦争に、巻き込まれます。教育も例外ではありません。
それでは第1回 原爆投下と戦争犯罪を終わります。よろしければ、チャンネル登録を、お願いします。次回第2回は、強制連行・強制労働の前編です。ご視聴ありがとうございました。また次回おあいしましょうね、さようなら。
2020.08.14 06:49 | 固定リンク | 未分類

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